四国八十八箇所 歩き遍路 講演会

2003年8月16日  あさがお ケアーハウス (徳島県 論田) 午前10時30分〜
江藤病院 (徳島県 小松市) 午後2時〜

にて秋元海十がビデオを交えて歩き遍路の体験を講演します

終了しました

 

四国八十八箇所 独り歩き遍路の旅 51日間
(2001年11月11日〜2002年1月1日)

この体験は本になりました



四国八十八箇所・結願のムービー



画面をクリックしてください



 

四国88箇所歩き遍路 地図製作調査日記

 

2003年9月17日 23番薬王寺〜打越寺 約13km

16日23時東京出発、高速道路で徳島に向かう

今回は歩き遍路のための地図を出版するにあたって
片手にGPSを持ち歩きながら飲食店や風呂、道路の分岐点など
歩くために必要な情報を記録しながら歩くというものだ

2年前の88箇所通し打ちの時は数え切れない方にお世話になった
その後、縁が続いている方もいれば、名前もわからず御礼が
できなかった方など数多い

お世話になった四国の方々に何らかのかたちで
お礼がしたいと思っていた
そのときタイミングよく歩き遍路の地図の出版の話があり
再度、調査をしながら歩いてほしいとの依頼があった
断る理由などない
どのような形でも是非お礼がしたいと思っていた私には好都合だ

17日朝8時徳島県シンメディア(地図の出版社)着
早速、代表の松坂さんと打ち合わせをする
今回まず私が歩くのは薬王寺の手前の久望トンネルから
29番国分寺までである

13時半、久望トンネルをスタートする
背中の荷物は15kg程度
以前に比べれば軽い

順調に歩く
薬王寺を過ぎ千羽ホテルで温泉に浸かる
心地よい
2年前の感覚を体が思い出してきた

前回お世話になった改造バスの善根宿はしもと
を通過する
なるべく以前とは別の場所でテントを張るか
泊まるかしたいと思った
そのほうが刺激的である

特別あてもなくただテントを張るに最適な場所を
求めて遍路道を進んだ

突然、軽トラに乗ったおじさんから
声がかかる
この先にあるお寺に泊まれという
せっかくなのでお言葉に甘えることにする
初日から初めてお会いする方に
お世話になることとなった

この偶然さがたまらなくいい

コンビニ(食料) 1300円
温泉    1000円

お接待 おにぎり

 

2003年9月18日 打越寺〜道の駅・宍喰温泉 約30.5km

朝2時に起きる、というか起きざるをえなかった
部屋中にいびきが響いていた
もうどうにも寝れなくなってしまった
しばらく眠りに落ちようと奮闘したが無駄だった

結局、荷造りをし朝4時に出発
外はまだ暗い
静かでいいお寺だった
私が住む調布の近くの深大寺のことをよく知っていた
そんな奇遇もまたうれしい

1時間歩いては少し休むといったサイクルをひたすら
繰り返す
まだ2日目なので無理は禁物である

夕方、海部駅の真下にあるアビアント(美容室)の平井夫婦に会いに行く
前回の歩き遍路でシャンプーとカットのお接待をしていただいた
あのときは徳島テレビの取材もきていた
思い出話に花を咲かす

そして今日の目的地宍喰温泉へ向かった
18時ごろ到着、温泉に浸かる
ホームページの更新の準備をしていると携帯がなった
さきほどの平井さんだ

今日の予定を終えていればお好みを食べに行こうと誘われた
断れるはずがない
お好みは大好物なうえ、ゆっくりと食事を一緒にできるのはうれしい

早速、車で迎えにきてもらう
車は速い
あっと言う間に海部駅そばのお好み焼き屋・のなみに着く
おいしくて評判の店らしい

たしかにうまい、とくにきじがうまい
そしてやきそば(卵付)もほんとうにうまい
そして平井さんの娘さんのハイテンションなトーク
が場を盛り上げた

最高に楽しい時間をすごした

充実した一日を終え、海辺に張ったテントで眠りにおちた

ポカリ 320円  
カップラーメン 400円
うどん  780円
温泉  800円 
ビール  450円

お接待 お好み焼き 

 

 

2003年9月19日 道の駅・宍喰温泉〜佐喜浜 約25km

6時半出発
昨日の疲れが残っているためとにかく体が重い
必死で歩く
飲食店や目印、道の分岐点、風呂、宿泊施設など
歩き遍路に不可欠な情報点をすべてGPSとデジカメに記録
しながら歩く
後にシンメディアが編集して歩き遍路の地図として出版する
私たちの仕事は遍路道のすべてを快適に歩けるよう記録
することである

午後近くから55号の海岸線に出る
太平洋が美しい
しかしとにかく暑い

太陽熱と海からの反射により体が火照る
瞬時に体力が奪われた
日陰もなくなかなか休めない

少し歩いては休み、足の痛みを軽減させ
また歩く

少しずつだが距離を必死でかせぐ

17時半頃、足の痛みと体力に限界がくる
テントを張る場所を探しながら進む

佐喜浜の橋の近くでテントを張れそうなポイント
を見つける
今日の寝床だ
幸運なことに歩いて2分のところに
小さなスーパーもある

蚊に襲われながらテントを張る
荷物をテント内にしまいこんで
スーパーに晩飯の調達にいく

晩飯を体にかきこみ泥のように眠る


コンビニ (朝食・行動食) 1600円
夕食 (お好み・オムライス・焼き鳥・バッテリー・水) 2600円

お接待 おにぎり お茶 梨

 

 

2003年9月20日 佐喜浜 台風のためテントに監禁

朝2時テントをたたく音がする
しまった、雨だ
雨が降ることを予測していなかったため
テントのフライシート(雨よけ)をかけていなかった
あわてて雨合羽を着て外に飛び出し
雨対策をする

フライシートをかけ再びテント内へ
眠りにつく

朝4時すぎまた目覚めた
雨が強くなっている
風も強くなっているようだ

どうやら台風らしい
海が荒れている

今日は出発できないかもしれない
6時になっても雨は止まず、強くなったり
弱まったりと安定しない
ときおり強い風がテントを揺さぶる

雨が止んだら出発することにし様子を見ることにする
しかし天候は荒れたままテントから一歩も出れない

結局荷物を整理したり、つめを切ったり、足を揉んだりと
のんびりとすごした

歩き出すと意識に変化が訪れる
起きてくる現象に意識的に逆らうことはせず
ただその事態を受け入れる
逆に体を休めるいいチャンスである

パソコンのバッテリーも切れ起動させられない

なんにもやることがない
海を眺め時間をやりすごす

日が落ちたころ、台風は去り
雨も風も止んだ

55号線にでてラーメンを食べる
ニュースを見て明日の天気のチェックをする
明日はなんとかいけそうだ

テントにもどり眠くはない体を無理やり
寝かしつけた


ラーメン・餃子 900円
弁当 ジュース ビール 900円

 

 

2003年9月21日 佐喜浜〜25番・津照寺 約26km

テントをたたく強風で目が覚めた
どうやら雨は止んだようだ
雲行きは怪しいが雨が降るまでは前進することにする

しかしものすごい風である
台風の影響であろう

しかし私にとっては追い風であり、勢いよく前進した
ときおり横から強風が殴りつけて道路に投げ出されそうになる
重心を低くとり必死で耐える

ときおりでてくる完全密封型のバス停で休みをとる
靴、靴下を脱ぎ足をリラックスさせる
風がよけられて最高の休憩所である
休んでいると携帯がなった

徳島の知り合いからだった
食料を持って応援に駆けつけてくれるという
すじ煮込みを持ってくるという
大歓迎である
大変ありがたい

午後すぎに合流することにし
すじ煮込みを夢見て前進する

御蔵洞に到着
しばし休憩をとる
あいかわらず、すごい雰囲気をもった
場所である
いくつかあるお気に入りポイントのひとつである

24番最御崎寺到着
休憩後、再び歩き出す
55号線に合流
海岸線を歩く

14時ごろ、すじ煮込み応援隊と合流
車に乗せてもらいコンビニの駐車場へ行く
煮込みは本当においしかった
気持ちがこもっていた
生き返った

3日間風呂に入っていないので
どこか風呂に連れていってもらうようお願いする
55号線を西へ走り、二十三士温泉を見つける
3日ぶりの風呂は極上だった

水のありがたみを実感する

その後、合流したポイントまで連れてかえってもらう
再びGPSで記録をとらなければならない
途中で手羽先のよしだに寄る
皆で手羽先にかぶりつく
これもまた最高にうまい
あたたかい人とうまいと評判の手羽先、いい気分だ

満腹になり合流ポイントでおろしてもらった
別れを告げ、再び荷物を背負い歩きだす

もう日が落ちていたので25番津照寺まで行き
テントを張ることにする

ほぼ半日、煮込みと風呂と手羽先で遊んでしまったが
強風のおかげで思ったより進んでいた


ジュース 3本 360円

お接待  風呂 手羽先 お茶 おにぎり 保存食 すじ煮込み

 

 

2003年9月22日 25番・津照寺〜二十三士温泉(奈半利)
約26km

津照寺の前に張ったテントをたたみ出発

26番金剛頂寺を無事に済ませ下山する

今日は天候が回復したせいもありかなり暑い
55号線沿いは体力を消耗させられる

夕方頃、弘法大師霊跡で休憩
2年前に通し打ちを行った際には
ここにテントを張り一泊した
懐かしさがこみ上げる

今日はこれまで、おにぎり一個しか口にしていない

この先の奈半利の手羽先のよしだで昨日同様
手羽先を腹いっぱい食べるためだ

17時ごろ手羽先のよしだ到着
手羽先を食べていると次から次へと
手羽先を人々が買いに来る
相当有名なようだ

揚げたてのここの手羽先は本当にうまい
やみつきになる味である

今日の目的地、二十三士温泉に急ぐ
18時半、二十三士温泉到着
800円を払い入場
まず電源を探し、携帯とノートパソコン
単3電池の充電をしながら
日記をアップする

時間が経つのが早く、営業終了間際に
あわてて風呂に浸かりパッキングを済ませ
退場する

目の前の二十三士公園でテントを張る
水・トイレ・あずまやとすべてがそろっており
最高のキャンプ地である

テントを張り、ガソリン・ストーブで火をおこし
レトルト・ご飯とカレーを温め食べた
やはり温かいものはおいしい

空は満点の星空
熟睡した

 

ジュース 360円
コンビニ(ポカリ おにぎり バッテリー 保存食) 1200円
手羽先 1000円
ジュース 300円
風呂  1450円

 

 

2003年9月23日 二十三士温泉〜安芸・穴内

6時40分、二十三士公園出発
27番神峰寺へ向かう
9時ごろにシンメディアの菅原さんと合流する予定である

GPSで記録したデータとデジカメの映像を回収しにくるのだ

神峰寺の駐車場でデータを受け渡しをする

再び歩き出す
道の駅・大山で休憩をとる
それを待っていたかのように雨が降りだす

携帯が鳴る
友人が広島から応援に来た
遠いところわざわざ申し訳ない

20分後、道の駅で合流
カロリーメートや保存食をいただく
ありがたい
時には休憩もとらないで
食べながら歩くことも多い
時には食事をとる場所がないときもある

そんなときは保存食が貴重な食べ物となる
しばし歓談をし彼は広島にもどった

今日の目的地は安芸・穴内の漁師の前田さん宅である
やはり2年前の通し打ちのときひじょうにお世話になった
今回もお世話になりおいしい魚をご馳走になりに行く
そして漁に連れていってもらう

前田さん宅に着く1時間前くらいのところの
公園で休んでいると電話が鳴る
前田さんからだった
公園まで迎えにくると言っている
私がお邪魔するのを私同様心待ちにしているのだ
GPSの電源を切り前田さんの車を待つ

まもなく前田さん到着
前田さん宅についてまもなく宴会が始まる
おじいちゃんもおばあちゃんも嘉広さんも
驚くほど元気だ
その日に船に乗ってあげてきたイセエビやタビエビ
をご馳走になる
ここでいただく魚は日本一おいしい
新鮮な上、心がこもっている
ビールをいただきながら生のイセエビや
茹でたタビエビを頂く
これ以上のご馳走はない

話が方々に飛び交い楽しい時間だった
久しぶりの再会で本当に楽しい夜を過ごす事となった
最後は酔いすぎては話が理解できなくなっていた 



大判焼き おにぎり パン ジュース 600円

お接待 イセエビ タビエビ 山ほどのお酒

 

 

 

 

2003年9月24日 安芸・穴内  休養

朝7時半起床
釣りに連れていってもらう

シイラとサワラ狙いだ
仕掛けをたらし船を走らせ引っ張る
沖に出てポイントを走る

2時間後竿が大きく撓った
急いでラインを引っ張る
重い感触だ
大物がいる

前田さんにラインを受け渡す
相当な大物がきたようだ
竿はなしでラインと魚一対一の勝負をする
船尾までサワラをひきつける
その姿が鮮明となる
でかい

嘉広さんにかぎでえらの下を引っ掛けろと言われる
そうでなければ船にあがらない
大きなかぎでえらの下をめがけて
かぎをひっかける
うまくかかった
「せーの」で二人で引き上げる
約20kgはあると思われる魚体だ

生まれてはじめて仕留める大きさだ
笑いが込みあげる

夜はそのサワラを用いた佐和知料理を創っていただく
昨日に引き続き大変なご馳走だ
サワラのすしが最高にうまかった

おじいちゃんも上機嫌だった
おじいちゃんの喜ぶ姿が私にとって
なにより嬉しい

いつまでも健康で長生きしてほしい

 

 

2003年9月25日 安芸・穴内〜黒潮温泉 約22km

6時起床
23日に前田嘉弘さんにひろってもらった
公園まで歩いて戻る
約1時間近くかかった

GPSの電源を入れ
歩く軌跡や店などを記録していく
途中雨が降り出すが前田さんの家までは
一時間ほどなのでかまわず歩く

再び前田さん宅にお邪魔し
朝ごはんをご馳走になる
お世話になりっぱなしである

皆に見送られて出発
おじいちゃんは見えなくなるまで
手を振って見送ってくれた
2年前を思いだす


ヤシィ・パークで一息入れる
新しい公園なのだろう
とてもきれいですごしやすい

夕方にここについていれば間違いなく
テントをはったであろう
近くにコンビニもありシャワーもあり屋根もある
野宿をするのにこれほど最適な場所も少ない

惜しいな、と思いつつ先に進む
夕方5時半ごろ、疲れてきたところで
偶然温泉を発見
黒潮温泉だ

とにかく風呂に入り今晩のことを
考えることにする

居心地がよく休憩所でのんびりした
カレーを食べたり、足をもんだりして
ひろい休憩所で疲れを癒す

8時近くだろうか、轟音とともに土砂降りになった
思わずこの時、歩いてなくてよかったと思った
それほど激しい雨だった

とにかく雨がおさまるまで
この温泉で雨宿りをするしかない

結局2時間近く、土砂降りは続いた
パソコンで日記を書いたりなどして
雨をやり過ごした

温泉の閉店が近い10ごろまで雨が上がるのを
待った

再びザックを背負いGPSを片手に夜を歩き出す
約一時間後、36番手前に偶然、小さなあずまやを見つける
200m先にはコンビニもある

今晩の宿はここ以外にありえない
テントを引っ張りだし
あずまやの中にテントを張り熟睡した

コンビニ 800円
ポカリ 300円
コンビニ 昼飯 800円
黒潮温泉 1600円
生 500円
カレー 600円
うどん 500円
ビール 350円



 

2003年9月26日 黒潮温泉〜大方町(たこやき掛川) 約18km

あずまやは住宅地のなかにあったため
朝ごみを捨てる近所方たちの物音で起こされた

急いでテントをたたみ出発

今日目指す場所は決まっていた

大方町にある、たこやき掛川の脇にある公園だ
2年前もここでテントを張った

夕方5時半ごろ、たこやき掛川の前をとおり
公園に着く
ここら辺は鯨が訪れる場所となっているらしい

大きなあずまやの下にテントをはり
炊事用ガスストーブを引っ張り出す
お湯を沸かしつつ、たこやきを買いに行く

2年前とかわらずおじさんは元気だった
多くのお遍路さんが立ち寄るらしく
お札が所狭しと張ってある

2年前の冬、このおじさんから
「もう今日は閉店だから・・」と大量のたこやき
をお接待していただいた
寒く疲れきっていた私には大変ありがたかった

懐かしい思いで一杯だった
やこやきワンパックを買い公園にもどった
2年前と同じく懐かしい味がした
私のお遍路はこのような思い出に支えられている

アイス 400円
朝飯 コンビニ 700円
昼飯 かつラーメン カツ丼 1700円
たこ焼き 飲み物 550円

お接待 お茶 1本

 

 

2003年9月27日 大方町(たこやき掛川)〜四万十川野鳥自然公園 
約25km

朝6時ごろ歩き出す
歩き出して30分ほどで左手に温泉を発見
悔やまれた
昨日は風呂に入れず水にぬらした
タオルでテントのなか、体をくねらせて体を拭いていた

そういえば2年前も同じところで同じことを感じたように
覚えている
私も体験から学んでいないと思わず笑ってしまった
まだ朝6時半なので温泉を通過する

夕方5時ごろ、今日の寝床を探し出す
四万十川大橋を渡って少し歩いたところで
すれ違ったおばちゃんにどこかいい野宿ポイントがないか聞いてみる

すると野鳥自然公園という場所でよくお遍路さんが野宿を
していると言っている

その公園は目の前にあった
疲れていて気付かなかったのだ

集会所の入り口の軒下にテントを張ってもよいと
掃除に来ていたおばちゃんに許可をもらう
ありがたい言葉に感謝をする

昨日から風呂に入っていないため
持参のガスストーブでお湯を沸かす
沸騰したお湯を3リットル入る大きな水袋に
いれて水を足しぬるま湯をつくる

身障者用トイレを拝借し
裸になり頭からそのぬるま湯を浴びて
シャンプーや体拭きを決行
かなりさっぱりとした感じになり
明日への活力が沸いてきた


朝飯 コンビニ 700円
ジュース 800円
ランチ ハンバーグ 1100円
晩飯(カップラーメンなど) 850円

 


(大岐浜の海岸をはだしで歩く)


(簡単なクライミング)

 

2003年9月28日 四万十川野鳥自然公園〜窪津漁港 約28km

海岸歩く
外人に会う
ふなむし

ジュース 800円
カップラーメン パン タバコ 1000円

お接待 まんじゅう 健康ドリンク お菓子 400円

 


(囲炉裏のある善根宿・遍路小屋)


(地球は丸い)

 

2003年9月29日 窪津漁港〜38番金剛福寺 約11km

歩き出して一時間、新しい善根宿を発見
どうやらここ一年くらいのあいだにできた新しい善根宿のようだ
手作りの雰囲気がとてもよく、歩き遍路の人々が疲れを癒せるように
なっている

ドラムカンを半分に切って作られた囲炉裏など
一目見て気に入ってしまった
前日から宿泊していた歩き遍路さんにカレースパゲッティーをご馳走になった

囲炉裏で昨晩作ったようだ
とてもおいしい
インスタント食品に慣れたしまった体は喜んだ

しかしよくできた遍路小屋だ
簡単な水シャワー、炊事場、トイレ、屋根、電気
など一通りそろっており最高の寝場所である
またここは村の人々とお遍路さんの大切な
コミュニケーションの場でもあるようだ
作った人に感謝である

驚いたのは自転車も無料で貸し出してあるところだ
38番まで自転車に乗っていき巡礼してまたこの小屋に
戻ってきて、自分の荷物をピックアップし39番に向かう
といったことができるようだ

38番から39番に行くには何通りかの道順が
あるため、それように自転車が自由に使えるように
なっているらしい

どこまでも優しい心配りだ

38番に向かっていると右手に急に海がひらけて見える
ぼーっと眺めているとかすかにだが地平線が弧を描いているのが
わかる

地球は丸いのだと実感ができる
不思議な感覚である

昼少し前、38番到着
今回の地図作りの調査に一区切りがついた

いったん東京にもどり、一週間後、再び38番を少し
戻ったところから51番まで歩き始める


 


(誰も通らない道沿いで裸になりシャワーを浴びる)

 

2003年10月9日  山中の道路沿いの避難所にてキャンプ 
約5km

昨日の夕方東京を発ち徳島へ
神戸で短い仮眠をとり、朝9時徳島のシンメディア着
打ち合わせを済ませ、金剛福寺手前のドライブイン水車
まで送ってもらう

夕方4時ごろ、お遍路地図調査開始
歩き出す
まったく人気のない山中の道路を歩く
ときおり部落がでてくる

暗くなる前の17時半ごろにテントをはる予定で歩く
2つほど山中の部落をすぎたあたりに
車の非難帯を見つける
ここ以外にいい野宿ポイントはないであろうと
判断しテントをはる

持参のガスストーブで火をおこし
7分茹でると出来上がるパスタを食べる
その後、お湯を沸かし水と混ぜ合わせ
簡易シャワーを浴びる
誰も通らない道沿いで素っ裸になり
ぬるま湯をかぶって汗を流す
妙な心地よさがある

かなり寒いかと覚悟をしていたが
意外と暖かく初日としてはいいすべり出しである

 


(できたての豆腐を一丁、お接待でいただく)


(公園で野宿、晩飯の用意)

 

2003年10月10日  〜宿毛市役所 約26km

5時起床、6時出発
予想していたよりもかなり暖かく
テント内でも汗ばんだほどだ

2つほど部落を抜けたところで
ようやく店が出現
幸運にも開いていた
朝7時のことだ

店はおばあちゃんが番をしており
カップラーメンを買い、お湯を入れてもらった
ありがたい
エネルギーを補給する

カップラーメンをすすっていると
お店にきたおばあちゃんの友人が
できたての豆腐一丁をお接待でくれた

まだ温かい
持参のしょうゆをかけて早速いただいた
もんくなしのうまさだった

これだからお遍路はやめられない

夕方5時ごろ、宿毛の町に入ったところで
GPSのトラブル
反応が悪い
ボタンがいうことをきかない

なんとか復旧させ
テントを張る場所を探しながら
データをとる

公園の場所を教えてもらい
そこでキャンプすることにする
宿毛市役所の脇にある公園
市役所のご好意でトイレと水をかしていただいた

晩飯に東京で「お遍路、がんばれ」ということで
いただいたハムの缶詰「スパム」を調理しパンに
はさんで食らいつく
これがまた最高にうまい
疲れた体には絶品である

さあ寝ようというところで
テントまわりが、ごきぶりとなめくじ
が大量に発生していることに気づく

一気にテンションがダウン
時間をかけて市役所の建物
の軒下のコンクリに移動する

野宿はやはり気が抜けない

コンビニ(食料、水、パン、ラーメン) 1200円

お接待  豆腐一丁 みかん ご飯

 


(休憩中、牛の襲撃をうける)


(険しい松尾峠をいく)

 

2003年10月11日 宿毛市役所〜一本松温泉  約10km

朝7時、市役所出発
雲行きが怪しい
おそらく午後から降るだろう

雨が降るまでに松尾峠をこえて
一本松温泉にたどりつきたい
2日間風呂に入っていないので
変な感触だ

水を民家でわけてもらい
松尾峠越えに挑む
汗が噴出す
ときおり立ち止まり
呼吸を整えなければならない

松尾大師のあずまやで休憩をしている
あいだに小雨だった雨が強くなってきた
雨具を着込みザックにはカバーをかけ
雨中歩き出す

温泉までたどり着きゆっくりと
雨宿りがしたい

雨のなか苦労してGPSとデジカメで
情報を記録し、ようやく一本松温泉にたどり着いたのは
2時すぎだった

温泉に浸かる
まともな風呂は3日ぶりなので
最高に気持ちがいい

温泉が効きすぎたのか
まったりとしすぎて
まったく動けない

まあ外は雨なのでかまわない
今日はこの温泉の近くのあずまやでテントをはればいい

雨は休憩のための贈り物である

温泉 650円
カツカレー 1400円
飲み物 400円
コンビニ(食パン) 200円

 

 

2003年10月12日 一本松温泉〜40番観自在寺〜
内海展望所  約22km

昨夜は温泉の休憩所で21時まで
日本対ルーマニアのサッカー観戦
柳沢のゴールで同点に追いつく
我を忘れて興奮した

試合が盛り上がってきた
終了5分前「もう閉館ですので・・・」
と強制退場
最後の盛り上がりを見逃してしまう
心残りだった

温泉のすぐ上のあけぼのグランドでテントをはる
ガソリンストーブで昨夜同様のメニュー
スパムと食パンで腹を満たす

テントに入り眠ろうとするが
強風でテントがきしみなかなか
寝れない
結局、寝ては目が覚めを繰り返し
睡眠不足のまま5時半起床
6時出発

雨が降りそうな天気である
結局雨は午後から降り出した
しかしたちの悪い雨で
降っては止み、止んだと思ったら
豪雨がくる
という最悪のパターンだった
雨合羽を脱いだり着たり

軒下に逃げ込んだり
バスの待合室で雨をやり過ごしたりした
雨が弱まるのを見て強引に
次の雨がよけられそうなポイントまで進んだ
精神的に相当に疲れた

柏坂峠の手前の
内海展望所でテントを張る
天候不順は続いており
あずまやで食事をしている途中
横殴りの雨でびしょぬれとなった
飯を中断しテントに逃げ込む

テントの中までその影響でびっしょりだった
テントの下は雨を吸い込んだ芝生がウオーターベッド
のようにちゃぽちゃぽしていた

今日は雨に泣かされた

スーパー (食料、保存食、飲料) 2600円
ガソリン (MSR用) 70円
ジュース 500円

お接待  柿4つ

 





 

2003年10月13日  内海展望所〜津島やすらぎの里 約19km

意外に熟睡してしまい7時に起きた
急いで濡れたテントをたたみ出発
柏坂峠に挑む

汗だくになりながら
大型のくもの巣を警戒しつつ進む
なかなかの勾配で思ったより進みが遅い

柳水大師でしばし休む
山の中は意外に寒く
汗で急激に体が冷える

今日はとにかくコインランドリーで洗濯
する必要があるので先を急ぐ

巨大なミミズを何度も踏みそうになり
岩で足を滑らせそうになりながらも進む

ズボンは泥だらけにすそはわけのわからない
植物が多く張り付いていた
結局峠を3時間半ほどでぬける

ほっとするが雨が昨日同様降り出しそうなので
津島コインランドリーまで急ぐ
14時ごろコインランドリーに着く
洗濯開始
同時に充電と日記の更新作業に入る
休む暇がない

なぜか本当に忙しい
洗濯を済ませ雨が降りそうな空模様のなか
急いで津島のやすらぎの里(温泉)を目指す
二日ぶりの風呂のためである

途中へびやかにと遍路道沿いで格闘する

18時ごろなんとか空は持ちこたえ
やすらぎの里に到着
大型のきれいな温泉である
そのお湯も申し分ない
休憩所も大きく電源をとらしてもらい
日記の更新をすすめる

その名の通り、やすらぎの時間をすごす
このあとはどこでテントをはって寝ようか?

コインランドリー 800円
ジュース 200円
たこやき 250円
コンビニ(保存食、カップラーメン、飲み物) 1250円
温泉 1200円

お接待 みかん6個

 

 

2003年10月14日  津島やすらぎの里〜旧国道・松尾隧道〜
津島やすらぎの里  約7km

5時起床
テントをたたみ出発の準備をする
昨日みた天気予報では午後から本格的に雨が降るらしい
6時ごろには出発の準備を済ませていたが
雨足は弱まらずバス待合所の中で空の様子をみていた

本格的に降り出す午後までに少しでも進んでおこうと思った
缶コーヒーを飲みながら待っていると7時ごろ
少し雨が弱まった
「今だ」と思い歩き出す

しばらく56号を歩き
左に折れて旧国道へ山中の道を徐々に登りだす
歩き出して40分ほどで
雨足が強くなりだした
雨対策をしなくてはならない

大きめの木の下に入り
ザックにカバーをかぶせる
雨合羽を着込む

相当強く降り出した
天気予報を恨んだ
予報より早い

この時点でこの先の松尾隧道(トンネル)まで
いくか、今日はあきらめやすらぎの里にもどるか
迷った

とりあえず松尾隧道のほうが近いので
そこまでいき雨宿りをし様子をみることにする

トンネル内に逃げ込んだときは全身ずぶぬれだった
今回は意外に雨に泣かされている
トンネル内でシートを敷き
着替えたり雨をぬぐったりした

たまに通り過ぎる車をやりすごしながら
進むべきか戻るべきか悩んだ
雨のなかメモをとるのは非常にきびしい

結局このまま雨が一日降るであろうと
判断しやすらぎの里で今日は一日やすらぐことにする

10時再びやすらぎの里にもどる
結局、閉館近くまで風呂に入ったり
充電したり、ガソリンストーブのメンテナンスを
したりと意外に忙しく過ごした

雨は降り続いていた

20時ごろ昨日同様やすらぎの里
のバス待合所・これがきれいでいいあずまや
なのだが・に落ち着く

二日連続はあずまやを使用させてもらうのは
気がひけたが雨のなか仕方がないので
天に許しを請う

卵が食べたくなり歩いて7分ほどのサンクスに行き
卵を買う
ガソリンストーブでシーチキン炒り卵を作り食べる
温かいものはうまい

閉館した10時ごろテントを張り寝袋に潜り込んだ

やすらぎの里
缶コーヒー 120円
入浴料 1200円
食堂 カツカレー、親子丼、うどん 1200円
缶ビール 360円

コンビニ(パックご飯、卵、ジュース、缶ビール、カロリーメート) 1200円


(山中で転倒)

 

 

2003年10月15日  津島やすらぎの里〜道の駅・三間 コスモス館 
約24km

早朝5時ごろ目覚めるが外で雨が降っている音がする
また今日も雨か・・と思いつつ二度寝をしてしまう
はっきりと目が覚めたのは7時だった

昨日とうってかわって晴天である
あわてて飛び起き出発の準備をする
7時半スタート
昨日の断念ポイント旧国道・松尾隧道まで急ぐ

そこからGPSの電源を入れて
気合を入れて記録をとりはじめる

一時間半ごろ経ったころだろうか
どうしてもトイレに行きたくなるが適当な場所
が見つからない
ようやくコンビニらしきものを街中で発見するが
閉店で空振り
全身に緊張が走る
冷や汗が噴出す

そこからさらに7分くらいいったところだろうか
JOYFUL(ファミレス)を発見
ぎりぎりの状態で急ぐ
足が早まる

なんとか間に合いほっと一息
しばらく放心状態
ドリンクバーと食事をする
電源を貸していただき携帯と単三電池(GPSとデジカメ用)
の充電

晴天のため調子よく進む

寒気が吹き込んでいるせいだろうか
寒さを感じる
休憩していると寒い
気がついたら風邪をひいていた

夕方5時半、道の駅 三間 コスモス館にたどりつく
今年の7月にオープンしたばかりらしい
やたらにきれいだ

あずまやを見つけ落ち着く
缶ビールを買いにレストランに入ると
「あんた、お四国参りしよるんやろ」
と声をかけてもらい
大量のお接待をいただく

ご飯、味噌汁、から揚げ、酢豚、たこ焼き
豪勢なディナーと突然なった
おばちゃんたちのその温かさが本当にうれしい
そういったものに触れられて本当に幸せである

歩きお遍路が近年急増し
そのマナーの悪化ゆえ、善根宿やお接待
をとりやめる場所もでてきた
反対に歩き遍路の急増にともない
善根宿をはじめる場所もある

空海が足跡を残した奇跡・四国遍路
その文化はいつまでも残っていてほしい

JOYFUL(ファミレス) 1000円
コンビニ (ジュース、ノート) 220円
店(カップやきそば、菓子) 440円
道の駅 コスモス館 (ちくわ、ジュース、缶ビール) 800円

お接待 みかん5個 ご飯 酢豚 たこやき から揚げ

 


(歯長峠の鎖場をいく・外人お遍らーと遭遇)


(歯長峠にて転び負傷・丸小温泉を満喫)

 

2003年10月16日  道の駅・三間 コスモス館〜丸小建具・丸小温泉                             約17km

朝7時起床
昨夜お接待をしてくれたおばちゃんたちが
早くも出勤してくる
少々寝坊した我々が大急ぎで身支度をしていると
またしてもおにぎりを差し入れてくれた
まったくもって申し訳がない
本当にその温かさに心を打たれた

41番を打つ
42番を

山中転ぶ
外人に会う
大介うどん
丸小建具 占い

準備中

コーヒー 100円
アイスクリーン 300円
ジュース 270円
大介うどん 1100円
丸小温泉 4000円 洗濯300円

お接待 おにぎり みかん  柿4個

 

2003年10月17日  丸小建具・丸小温泉〜肱川緑地  約km

鳥坂峠ではまる
こける
あずまや探せず苦労する
夜8時まで歩く

ローソン 600円
アイス 100円
エネルゲン・ゼリー 200円
サンクス 500円

お接待 缶コーヒー  みかん 6個  お茶

2003年10月18日  肱川緑地〜内子運動公園  約16km

朝寝坊8時出発
昨日のポイントまで戻り歩きなおし
暑い
中だるみの一日
十夜ヶ橋で温泉
大介うどん
遍路休憩所
の道を歩く
公園で17時半あずまや発見
テントはって
富士スーパー

パン・コーヒー 600円
メモ帳・サプリ粉 380円
温泉 1100円
ジュース 100円
大介うどん 950円
富士スーパー(食料・備品) 1350円

お接待 みかん4個

2003年10月19日  内子運動公園〜上田渡バス停  約23km

朝7時半出発
道の駅からりを過ぎて山中の道を
ひたすら歩く

閑静な川沿いを歩く
とても心地がよい

これぞお遍路といった感じである
全ルートの中でも私のお気に入りの遍路道である
店はもっぱら少なく川を見ながらひたすら歩く
暖かい日差しがいい感じだ

充電用のバッテリーが切れかかっている
単3電池がなくなると仕事にならない
気づいたときには
単3電池を買う店さえないところを歩いていた

14時半ごろ屋根つきテーブル付の丸太作りの
最高のバス停を見つける
隣接してトイレがありその裏に電源があった
天に許しを請い電池の充電をする

今日は充電が先決なのでバス停泊となるだろう

菓子パン 220円
ジュース 240円

お接待 ゆで栗

 

2003年10月20日  上田渡バス停〜古岩屋温泉  約24km

昨夜は22時ごろまで充電作業が続く
結局バス停で寝袋にくるまり寝た
テントを使わないのは珍しい
多少緊張した

6時半上田渡バス待合所スタート
9時ごろひわた峠に入る
険しいと思ったが途中から車道がでてそうでもない
ただし途中から蜂に悩まされ始めた
巨大な蜂がさかんに威嚇しにくる

おかげで休憩をとれない
続く峠道も蜂の威嚇
とうとう休みをとれず44番大宝寺に
ご飯を取る暇もなくめろめろになる

結局大宝寺から再び野道に入り
汗だく蜂に恐れながら歩く
下ったところのあずまやで一休み
空腹で目がまわる
農作業を終えたらしいおばあちゃんと出会い
近くに生協があることを教えてもらう

早速生協へ
またカップラーメンを食べる

少し体力を回復させ
また野道へ
17時半ごろ古岩屋温泉到着
あたりが暗くなりはじめたので
これ以上は調査不能とみなし
温泉へ
300円で大満足する

今日は3つの野道
精神。肉体ともにへろへろだ

二日ぶりの風呂は極上だった


缶コーヒー 120円
タバコ 280円
スーパー(食料) 1450円
ガソリン 40円
ビール 290円
温泉 600円
アイス 100円
白飯 300円
洗濯 400円
ジュース 120円
焼酎 250円

お接待 お菓子 りんご

 

2003年10月21日  古岩屋温泉〜三坂峠ドライブイン跡  約24km

コーヒー 120円
ラーメン 1500円
水 220円

お接待 2000円 寝る場所

 



2003年10月22日  三坂峠ドライブイン跡〜いよてつ健康ランド  約24km

コンビニ(食料) 700円
ジュース 240円
大判焼き 160円
健康ランド(温泉) 2600円×2
カツカレー 650円
カツ丼 700円
ビール 700円
サワー 350円
ジュース 240円

お接待 カレーライス みかん

 


(無事終了)

2003年10月23日  いよてつ健康ランド〜51番石手寺  約5km

HOME