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(プンキ・テンガ 3250m)

2003年3月25日  ナムチェ・バザール〜タンボチェ  day 3
               (3440〜3813m)

朝3時半に目覚める
軽い頭痛がしている
身体は疲れていて睡眠を要求しているのだが
頭痛のため、不快で眠れない

結局、空が明るくなり始めた頃
再び眠りに落ちた

7時ごろ、トレッキングをスタートさせる客の準備で
宿が騒がしくなったため目覚めた

日本から持ち込んだカロリーメートとホットレモン
で簡単な朝食を済ませた

合計20kgある荷物をラムカジと分ける
今日は私が14kg、彼が6kgである
私も意地になっている

7時45分、トレッキング、スタート
昨日の午後2時からの降雪により雪が積もっている
滑らないよう注意が必要だ
雪に埋もれたナムチェ・バザールの景色は
美しいがトレッキングには要注意だ

雪を踏みしめながら壮大な山々を見ながら
のトレッキングはなんとも気分がいい
素直にその景色に感動していた

知らぬ間に軽い頭痛も消えていた
11時頃より、晴天になり雪が溶け始めた
雪でぬかるんだ道をトレックすることとなった

プンキテンガに11時20分頃着
快調である

プンキテンガは標高3250m
今日の目的地タンボチェは3810m
約600mの標高差を登る

ここからの高度は私にとっては未体験ゾーンだ
私の最高高度は富士山の3776mである
それ以上の高度に身体が適応してくれるか
不安である

プンキテンガからは荷物を交替させることに
なっていたが、私の体調がいいため
そのまま14kgを担いで登っていく
体調を崩さぬようひじょうにゆっくりと
した足取りで登っていく

荷物を運ぶヤクに似た動物、トゥクペとほぼ
同じ速度で高度をあげていく
この速度が私にとってちょうどいい

しかし私の腕時計の高度計で3700mを越えた
あたりから体調が狂い始めた
酸素を求めて体があえいでいる

高度をあげずに止まっていると
大丈夫なのだが、一歩、動き出すと
呼吸が途端に苦しくなる

3700mを過ぎてからはよちよち歩きの状態で
少しずつ歩いては休む、ということを繰り返した

亀のようにのろい

身体は「もうこれ以上高度を上げないでくれ」と
拒否反応を示している
3日目にしてこの様で私自身、情けなかった
完全なトレーニング不足

この先あと、2000m高度をあげていかなくてはならない
不安でしようがない

しかし、なんとか10歩、歩いては酸素を求めて
あえぎ、また10歩、進みを繰り返し3813mのタンボチェ
に辿りついた

3700mあたりからは本当に苦しかった
とりあえずこの村にたどり着けてほっとした
しかし身体はまだ酸素を求めてあえいでいる

ロッジの部屋に入り込みベッドに倒れこんだ
そのまま起き上がれず2時間、眠り続けた

身体が水分を求めている
のどの渇きで目が覚めた
身体はだるく動かしたくないのだが
なんとかポカリスエットの粉末を水に
溶かし500mlを一気に身体に流し込んだ

状態がすこぶる良くなった
水分が不足していたのだ
今朝からはカロリーメートを半箱しか
とっていなかったので、栄養が不足していた

多少高くはつくがハッシュポテト120ルピーと
トゥクパという麺料理を食べた
チーズや肉は消化不良になりやすいので
採らないようにしていた

途中で腹一杯になったが体力をつけるため
無理やり胃に押し込んだ

DVカメラのバッテリーを充電しようと
思ったのだが1時間200ルピーと言われ
明日以降、安いところで充電することにした

パソコンのバッテリーは充電できず
日記は手作業へと入った

しかし私の雇ったラムカジは大当たりだった
本当によく気がつくし働いてくれる

真剣な、高度と私との戦いが始まった


(タンボチェ、 私、めろめろである )

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